今回は名探偵コナン1023話「汽笛の聞こえる古書店3」について徹底解説します。
この話は2021年10月16日放送分です。
タイトルからわかる通り、このシリーズは三回目であります。
しかし、「汽笛の聞こえる古書店」の内容が分からなくても、今回の話は分かるので安心してください。
今回の犯人は結構頭が切れていると感じました。
コンテンツ
【冒頭】光彦の小説
光彦が推理ショーをしていた。
光彦は玉木ブックカフェで注文したパスタセットのデザート、プリンを盗み食いした犯人が捜しだすことができた。
犯行時の席順は光彦がテーブルの端に座り、その隣にコナン、歩美と座っていて、光彦の正面には元太が座っていて、その隣に灰原が座っていた。犯行が可能なのはコナンと元太の二人である。
犯人は光彦の目をプリンから逸らせた。その方法は光彦が機関車の汽笛に気を取られた隙を狙って犯行に及んだ。
そして、犯人は元太で、元太の袖に光彦が食ったパスタのミートソースがついていた。
犯行動機は元太が頼んだうな重セットにプリンがついていなくて、目の前にうまそうなプリンがあったため犯行に及んだ。

登場人物
玉木裕次郎 65歳
玉木ブックカフェ店主
玉木一郎 35歳
裕次郎の息子
吉川美知子 27歳
一郎の婚約者
大村光輔 38歳
職業 小説家
3冊を出版している
野嶋亮司 65歳
職業 蔵書家
この屋敷の家主である。
大村さんのスポンサー
竹内渚 45歳
職業 家政婦
野嶋さんの家政婦をしている。
小説教室
コナンたち少年探偵団は、小説家・大村光輔の小説教室に来ていた。知人であり、「玉木ブックカフェ」で働く吉川美知子に紹介されて参加した。
冒頭のストーリーは光彦の小説の内容であった。
元太はうな重が空から降ってくる話、歩美は小さくなってお人形たちとお友達になる話、灰原は謎で、コナンは全然思いつかなかった。
子供たちの小説は大村さんに褒められていた。
美知子さんは少し嫉妬していた。
美知子が小説教室に通おうとした理由
前から本は好きだったが、玉木ブックカフェで働くようになって本をさらに読むようになって、そして自分でも書きたくなった。
目標はお店に自分の小説を置くこと、それに加えて100万部のベストセラーになって賞を取ること。
野嶋亮司の怒り
教室が行われている家の持ち主であり、大村さんのスポンサーらしい蔵書家・野嶋亮司と家政婦・竹内渚がやってきた。野嶋さんは、元太の小説に目を通したあとに怒り出した。
子供たちに本物の物語を見せてやると言い、地下の蔵書室へ向かうことになる。
蔵書室にはたくさんの本が置いてあり、空調までついていた。
置いてある本は一冊600万ぐらいもので、一番安くて100万程度のものである。
事件発生
元太が腹を鳴らしたことにより、昼食を取ることになった。昼食はサンドイッチであった。
美知子さんは本で指を切ってしまっていた。
すると、美知子さんが突然倒れた。美知子さんは急いで救急車で病院に連れていかれて、病院で目を覚ますことができた。
警察によると美知子さんは毒を盛られた可能性がある。
しかし、美知子さんが口を付けた食事や飲み物から毒物は検出されなかった。
本に毒が塗られていた可能性
美知子さんは本で指を切ったと言っていて、その指を舐めていたからその時に毒を含んだ可能性が高い。
案の定、蔵書室の本の一つだけに高濃度の毒物反応が出てきた。
本の管理は部屋に置きっぱなしだが、一応入り口には鍵がかけてあった。
鍵をもっていたのは野嶋亮司と竹内渚だが、頼まれれば鍵を開けていたの大村光輔さんもよく出入りしていた。
この三人には毒物を仕掛けるチャンスはあった。
最初、野嶋さんは「この本を読むよう」にと、みんなに本を渡したのは野嶋さんであった。
しかし、野嶋さんが配ったのは小説で、毒物がついていたのは百科事典で野嶋さんも配っていない。
パリスグリーン
本に使われている装丁に使われている緑色の人工顔料のことで、19世紀後半まで鮮やかな緑の発色を出すために強い毒が使用されていた。一説にはナポレオンもパリスグリーの壁紙から出る毒のせいでなくなったと言われている。
その毒のついていた本にパリスグリーン使われていた。その本自体が毒の本であった。野嶋さんも危険な本だとは知らなかった。
今回が被害者が無自覚にこの本にふれたことによる事故の可能性が高い。
問題はなぜ美知子さんがあの本でふれたのか?
手がかりとして、美知子さんはドイツ語の本で指を切っていた。
もう一つの事件
大村さんは野嶋さんに本をプレゼントしていた。
そして、野嶋さんはその本で指を切ってしまった。切れた指を口で舐めようとした。
その瞬間、コナンが指を舐めるのを止めた。
大村さんがプレゼントとした本の中から毒のついたカッターの刃が入っていた。
事件の真相
大村さんは毒のついたカッターの刃を本に仕掛けておいて、本を取り出すときに指を切らせて毒殺する計画だった。
この書庫の中には毒の本があるから、それを触ったことによる事故死に見せかけるため。
大村さんの狙いは美知子さんではなく、ずっと野嶋さんただ一人。
美知子さんは大村さんが仕掛けた罠に引っ掛かっただけであった。
毒を仕掛けた本を天地逆にしておけば、それに気づいた野島さんが手に取って直すと考えて、毒のついたカッターの刃を入れた本を天地逆にしていた。
美知子さんはブックカフェで働いているからそれが気になって手に取って、今回の事件に発展してしまった。
その証拠に天地を直したときに下側になったカッターの刃でついた傷が棚板に残っていた。
その方法だと、家政婦の渚さんも罠に引っ掛かる可能性があるが、大村さんが仕掛けたのはドイツ語の本であった。
野嶋さんの蔵書室には世界中の本があるから、本の天地を揃えて並べたとき、アメリカの本は背表紙のタイトルが上から順に読むようになる。ヨーロッパの本は下から読むようになる。
だから野嶋さんの蔵書室にある洋書の背表紙は上から読む本と下から読む本があって、一見天地が逆かどうかわかりづらくなっていた。
殺しの動機
なぜ、大村さんが野島さんを殺そうとしていたのか?
野嶋さんは大村さんのことを支援していたが、大村さんはこき使われていたと思っていた。
大村さんは金が無くて、ここの本を盗んで売り払ったことがあった。
そのことは反省していたが、野嶋さんはそのことをネタに大村さんを奴隷のように使っていて限界であった。
まとめ
今回の一番悪いのは小説家の大村光輔です。
自分が悪いことをしていて、 野嶋さんから支援してもらっているのに、感謝もなく犯行に及んだことは悪いと思った。
野嶋さんが大村さんに対する態度が悪かったのかもしれないが、大村さんは甘い蜜を吸って生きているのだから、独立するとか方法があったと思います。
あと大村さんのしゃべる方がムカつきました。
今回の年密に考えられた計画が未遂に終わった事が勇逸の大村さんへの救いだと思った。