今回は名探偵コナン1022話「呪いのミュージアム」について徹底解説します。
この話は2021年10月9日放送分になります。
今回は結構面白かったです。
最近の被害者はクズな傾向にあるので、犯人には同情をするが、殺人をするのはダメだということを再確認させられた回でした。
話の冒頭
コナンは、蘭、園子と「古代オリエント文明博物館」に来ていた。
蘭たちの目当ては展示物ではなくて、今女子高生の間で流行っているという“エジプト神キーホルダー”である。
コナンは来館者の感想や要望の書いてあるノートを見ている時に博物館館長の木幡賢に出会う。
蘭と園子がエジプトキーホルダーを買おうとしている時に、何かが倒れるような大きな音が聞こえる。
コナンが音の方へ向かうと人がアヌビス像の下敷きになって亡くなっていた。
アヌビスの呪い
被害者がダチョウの羽根を掴んでおり、アヌビス像の下敷きになっていることからアヌビスの呪いが疑われた。
死者の書
死者の書とは、死後の世界について書かれていたもので、死後楽園へたどりつく方法が書かれている。
死者は死後裁判にかけられる、ラーの天秤の片方に自らの心臓もう片方にダチョウの羽をのせ、魂が罪に穢れていると天秤が傾くと言われている。
その裁判で無罪となれば、楽園への道が開かれる。有罪となった場合は幻獣アメミットに死者の魂が食い尽くされると言われている。
その裁判を司るのが冥界の神であり、ミイラ作りの神であるアヌビス神である。
今回の被害者はアヌビスに有罪と判断されたのかも。
他殺の可能性
本当にアヌビスの呪いならば、アヌビス像が被害者が通りかかった際に偶発的に倒れてきたということになる。
しかし、被害者は頭の後ろに傷があった。それに加えてアヌビス像が落ちてきた原因となる、砕けた台座の足が他の台座と色が違うことから、ここにだけ強度の低い木材を使用していたのがわかる。
一定の時間が過ぎると像の重みに耐えきれず、アヌビス像が倒れるようになっていた。
アリバイ工作をするために犯人がおこなった細工である。
なので、この事件は事故ではなく、殺人事件の可能性が高い。
被害者
内田博光 47歳
職業 建築業
軽犯罪は数知れず、浮気に喧嘩、借金まであった。
容疑者
木幡賢 56歳
職業 博物館館長
遺体発見の30分前は閉館準備をしていた。
石川拓人 25歳
職業 博物感従業員
遺体発見の30分前はずっと鏡の修復作業をしていて、その後館長たちと合流した。
この博物館に2年間働いている。しかし、ファラオとアヌビスの違いをわからない。
山田清 72歳
常連であり、数少ない年間パスポートの持ち主である。
内田夫妻が喧嘩しているところを見ていた。旦那さんが奥さんに対して、「ぶっ殺す」や「絶対に許さない」と言っていたことから、犯人は奥さんと主張する。
アリバイがないが、 内田博光との面識もないので殺す動機がない。
内田裕子 33歳
内田博光の妻
最近よく博物館に訪れている。
今日、博物館で展示を見ている所に突然被害者の内田博光さんが現れて、口論になり内田裕子さんが先に博物館を出ていった。別れた後の事はわからない。
口論になった理由は内田博光さんは束縛が激しくて、内田裕子さんが勝手に博物館に来ていることに腹を立てていた。夫婦仲は悪くて、離婚を考えていた。
携帯電話を持っていない。
館長の行動
博物館の館長である木幡賢は高木刑事に犯人が分かったと伝えた。
だが犯人の名前を告げる前に、電話が切れてしまう。
高木刑事たちが慌てて駆けつけると館長がアヌビス神になりきって暴れていた。
館長は何かを隠そうとしていたのか?
ノートの手がかり
コナンは館長が落としたノートの中に何か手がかりがあるとノートを見た。(ノートはコナンが冒頭に見ていたもの)
ノートには、たくさんの意見が書かれており、内田裕子の物もあった。
名前は書いてないが、イニシャルが一緒だったことが内田裕子のものだと分かった。
同じ筆跡のものを抜き出すと17回も書き込んでいる。一見あたりさわりのない文章だが、注意深く見ると共通点が見つかった。
それはコメントのどこかに必ず場所の名前が入っていることである。内田裕子さんはノートを待ち合わせに使っていたのだ。
日付と時間が他の人の書き込みと前後していることから、書き込んだ時間ではなく、待ち合わせの時間を書いていた。
最後は10月9日の11時で、20分後の時間であった。コナン達は急いで待ち合わせ場所に向かった。
集合場所についたが広い東京駅から絞りこむのは難関である。
待ち合わせの文章の解読
10/9 11:00 Y・U
今日は死者の書を興味深く見させて
頂きました。ヒエログリフが整然と並ぶ
その様は東京駅のレンガの壁のようですね
そういえばリビア砂漠からのぼる朝日
はとても幻想的でした。
アヌビスの天秤にかけられた心臓と
ダチョウの羽根を前にし、死者たちは
祈る事しかできなかったのでしょうね。
だから私も祈ることから始めます
リビア砂漠とは、エジプト南西部に広がるサハラ砂漠の一部である。
しかし、内田裕子さんはエジプトに行ったことがなく、パスポートすら持っていない。それにリビア砂漠は南西部にあるためリビア砂漠から朝日が昇るのはあり得ない。
それらから、暗号の一部であることがわかる。
「私は祈ることから始めます」とあるがそこが始まりと言う意味である。
東京駅で祈りを捧げる施設と言えば、祈祷室である。
リビア砂漠はエジプトの南西にあるから、祈祷室を起点にして南西へたどっていくとタクシーのりばとなる。
待ち合わせ場所が東京駅のタクシーのりばとわかる。
事件の真相
この事件の発端は内田夫妻の不仲が原因である。
二人の喧嘩を目撃した内田裕子さんの恋人である石川拓人が彼女を守るため犯行であった。
そもそも女性にこの犯行は不可能であった。たとえ通路に羽根を落とし、それを拾わせた隙に背後から襲いかかったとしても、その後遺体を引きずったり、短時間の間に2メートルもあるアヌビス像の台座に細工をしたりするのは女性の力では難しい。
そのことから、内田裕子さんは犯行とは無関係である。それに加えて、内田裕子さんのノートの書き込みの筆跡がいつもと変わらなかったことがあげられる。もし事件に関わっていたら、筆跡に影響が出るはずだからである。
石川拓人がアヌビスとファラオを間違えていたのは事件の疑いを自分にむけさせないようにしたファイクであった。
館長が呪われたのは高木刑事に犯人を告げる寸前に石川さんが現れて、事情を聴いた館長は二人に同情して、正直に話すことをためらったので、アヌビスに呪われたフリをして証言することを回避したのであった。
内田博光は不当な束縛、プライバシーの侵害に様々なハラスメント、それに加えて内田博光が何年も前から複数の女性と浮気をしていた。それを救い出してくれたのが石川拓人さんであった。
しかし、人の命を奪っていい理由にはならない!!!!!!!!!!!!
まとめ
今回の事件はあまり殺害方法への深堀りがなかったので少しスッキリしませんでした。
最近の事件では、無理やり眠りの小五郎的なやつをやっている感じが出てるので、無駄な尺稼ぎに見える。
しかし、今回の事件の暗号とかは面白かったのでお勧めです。
あと館長の推理力は結構あるのでないかと思います。
館長はノートを見て、石川さんが犯人であることに気づいたと思います。
今回はここまで、また次の解説回で会いましょう。